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インフルエンザの薬 2002.01
子どもが高熱を出し、インフルエンザと診断されました。薬は、解熱剤と、咳鼻水の薬をもらってきました。あとで、友人から、インフルエンザを治療する薬があるのに、もらわなかったの、といわれました。
インフルエンザの薬は、飲んだほうが良いのでしょうか?解熱剤も、インフルエンザの時はこわい、という話ですし、心配です。
インフルエンザのウイルスを殺す抗ウイルス薬は、いま、何種類かでています。
以前からあるのは、A型インフルエンザのみにしか効かない、アマンタジン(シンメトレル)という薬です。A型ならば、効果はあり、熱も2日くらいで下がることが多いです。しかし、使いはじめると数日で薬に耐性となり、耐性ウイルスに感染した家族には薬が効かない、などということも起きてきます。また、神経に作用する薬なので、幻覚や興奮、という副作用もでることがあります。ですから、A型インフルエンザになったから、必ずこの薬を飲まなければいけない、ということはありません。
その他に、ノイラミニダーゼ阻害薬、という新しい抗ウイルス薬もでています。(リレンザ、タミフル)この薬は、アマンタジンと違い、AB両方のインフルエンザに効果があること、幻覚などの副作用がないこと、耐性ウイルスができにくいといわれていることより、アマンタジンよりは使いやすいと思われますが、残念ながら、いまのところ子どもには許可が下りていません。来シーズンには子どもにも使えるようになる予定です。
医師は、そのお子さんの状態を見て、処方する必要があるかどうかを慎重に判断し、処方します。

解熱剤のことは、以前、小児科Q・Aにも少し書きましたが、インフルエンザの時、使うと、脳症の悪化につながるかもしれない、といわれている解熱剤がいくつかあります。
ジクロフェナックナトリウム(ボルタレン)、メフェナム酸(ポンタール)、アスピリン等です。
今は、これらの薬は、特にインフルエンザの流行期に小児科医が処方することはほとんどないと思います。処方されたら、薬の内容を確認してみて下さい。熱を下げても病気が治るわけではありませんから、それほどつらくなさそうなら、解熱剤は使用しなくても良いと思います。でも、熱が高くてぐったりして水分も取れないようなら、熱を少しでも下げて、体を楽にさせて、水分や糖分をとらせた方が、脱水予防になって良いと思います。

抗ウイルス薬にせよ、解熱剤にせよ、お子さんに飲ませる薬は、御両親がよく理解し、納得して飲ませることが 大切です。疑問点があったら、必ず主治医に相談して下さい。


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